アハン

僕が勤めている会社は同期が300人以上もいる業界内最大手の企業だ。

 

研修期間を終え、いよいよ部署に配属される日。仲が良くなった同期とは離ればなれになってしまった。悲しいことだが致し方ない。いつまでも学生気分のままではいられないのだ。

 

同期とそんな話をしながら、指定された会議室に予め渡された資料を持って向かう。最初にどのような業務なのか簡単な説明と年間スケジュールを通達する会議だ。通路には会議に向かう他の同期たちでごった返していた。

どうやらいくつか他の部署の会議日も被っているようだ。

 

「じゃあ〜俺コッチだからよ。じゃな。喫煙所とかで会うかもな」

同期がどことなく緊張の入り混じったぎこちない笑みを浮かべる。

「おう、お互い頑張ろうな。」

僕も励を送る。

 

同期と別れ、会議室に入る。指定時間の20分くらい前に入室したが既に多くの同期が着席していた。

渡された資料に目を通しつつ時間が過ぎてゆくのを待った。

 

程なくして1人の女性が壇上に上がる。僕はその女性から目を離すことが出来なかった。雄としての本能だろうか。

 

ヒールを履いてるとはいえ女性にしては高い身長。スラリと伸びる長い手足。レディーススーツのスカートから覗かせる白くしなやかな長い脚。赤縁の眼鏡が彼女の端正な顔立ちを邪魔せず引き立てている。良質な素材を極限まで際立たせるそれはスパイスの妙だ。

 

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※あくまでこの画像はイメージです

 

「えー、皆さん集まりでしょうか?本部署の責任者、松井です。よろしくお願いします。」

 

顔立ちに反して低めの声。冷たくも堅実さを感じさせ、思わず聞いてる人が襟を正してしまうような声だ。

 

30分ほどで会議を終え、研修期間の頃とは違うデスクへと向かう。正直、内容は全く頭に入ってこなかった。松井さんに眼を奪われっぱなしであったからだ。幸い後ろの方の席で目が合うことは無かったのだが。

 

これから彼女が配属先の上司となるのだ。理性が保たない。与えられたデスクの向かい側が松井さんだった。強すぎる運命力。

 

本日の業務を終え、定時を迎えた。おもむろに松井さんが立ち上がり周囲の同期に伝える。

「はーい、みんなお疲れ様です。今日は皆の歓迎会をしたいと思ってます。無理強いはしないので、来れる人は一階のロビーにあるソファー近くに集合してね」

 

この時、初めて松井さんの笑顔を見た。垂れ下がり笑い皺ができる目元。えびす顔というやつだ。

この笑顔を裏切らせたくない。行かないわけがない。

 

集合場所には僕を含め20人前後の同期が集まっていた。「よぅし、それじゃあ行こうか!」快哉を叫んで意気揚々とした足取りで歩き始める松井さん。会議の時とは打って変わって無邪気な可愛らしさが溢れていた。

 

座敷タイプの席に座り乾杯の祝杯をあげる。

松井さんの艶やかで色っぽさを感じるレモンサワーの飲みっぷり。上下に妖しく動く喉仏。

 

いけない。見過ぎていた。それに気付き目を逸らそうとする僕。しかし、絶妙なタイミングで松井さんと目が合ってしまった。

 

「えーと、ノサマル君?だよね!配属初日はどうだったかな?」

屈託の無い笑みで問いかけてくる。

「覚える事が多くて…てんやわんやです…」

そう言おうかと口を開き、息を吸い込む。

 

しかし、吸い込んだ息は鼻にかかった淡い吐息となって吐き出された。何故なら、

 

「会議中、ずっと私のこと見てたでしょう?何がそんなに気になってたのかなぁ…?」

 

松井さんがそっと僕の耳の後ろで優しくも妖艶な吐息で囁いたからだ。他の同期は自分たちの話に夢中でこちらに気づかない。

 

「ふぁん…え…?」狐につままれたような顔で松井さんを見る。

 

先程とは打って変わって意地悪そうな笑みを浮かべている。頭が回らない。会議中に彼女を見ていたのがバレていたのと耳元で松井さんがその事を囁いてる事実。軽くパニック状態というやつだ。

 

「ね?何でずっと私のこと…見てたのかな?」

 

次の瞬間、松井さんの手が僕のスーツのズボンに忍び寄りチャックを下ろした。

 

「!?ま、松井さん!?」

「しーっ…静かにしてないと他の人たちにバレちゃうよ?」

 

松井さんの白く柔らかな手が僕のパンツの中に潜り込みペニスを揉みしだく。頭の中がグチャグチャだ。ドラゴンボールのキャラが絶望に陥った時の背景みたいな感じに渦巻いている。

 

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「ちょ、ちょっと…本当にマズイですって…!こんな所じゃ、、、」

「ふーん、じゃあ他の所だったら良いんだぁ?」

「いや、それは…」

「この飲み会が終わったらちょっと私に付き合ってよ…良いわね?」

 

僕の返事を聞かずにペニスから手を離す。この時、既に亀頭部分は白濁にヌラヌラとテカっていた。

 

続く